パリ雑感1


↑ホテルからの眺め。着いた初日は写真のように
沿道の街路樹もまるで芽吹いていなくて真冬の
ようでしたが、帰る日には先っぽの方チョロっと
緑めいてきて(とは言ってもやっぱりすごく
寒かったけど)、短い滞在の中にも時間の
流れを感じました。

パリで泊まったのは、「ケ・ヴォルテール」という
ホテルでした。ヘミングウェーやボードレールなどの
作家やワーグナーなど音楽家が滞在した、なかなかの
歴史があるらしいのですが、その割には全然その事を
全面に打ち出していない、(いい意味で)やる気が
感じられない、ちょっと古びてこじんまりとした、
いかにもパリという雰囲気のホテルでした。立地も
良くてオルセーに近くまさにパリのど真ん中という
感じで、近所には落書きいっぱいのセルジュ・
ゲンズブールの家もありました。
特筆すべきは窓からの眺めで、セーヌとルーブルが
目の前に広がり、最上階という事もあって毎日
朝起きて窓を開けるたびに冷気に満ちたパリの空気が
部屋いっぱいに流れ込んで、「ああ、パリにいるんだなあ」
とシミジミ実感できました。実はちょっと(どころか
かなり本格的に)改装中だったので、エレベーターが
使えなくて5階(というか1階が0階なので実質6階ですが)
までエッチラオッチラ登った日があったり、最終日などは
ドアを開けたら廊下の床がはがされていたり、工事の
おじさんと毎朝ボンジュールでなんだか面白かった
です。こういうの好きです。
あと、思ったのがパリは外は寒いのですが室内は
古いアパルトマン建築でも暖かくて快適ですね。
ホテルの窓も木枠でそんなに立派な建付けじゃ
なさそうなのに、閉めるとまるで暖かで、窓の
傍とかも寒くない。日本だとマンションとかは
気密が良いはずですが、やはり窓の傍や足元は
そこはかとなく寒かったりしますよね。やっぱり
暖房の差でしょうか。セントラルヒーティング
万歳です。日本もオール電化とかも結構ですが
ぜひオールセントラルヒーティングで、と寒がり
の私などは思ってしまいます。

実はこの旅行、イラストレーターのおおの麻里さんと
一緒に行ったので、
麻里さんのサイトでとってもステキな旅日記

さっそくアップされています。
そちらもよろしかったら覗いてみてください。
そしておおのさんはフランス語が堪能で、今回
ほとんどオンブにダッコで楽をさせてもらっちゃい
ました。ステキ~。ありがとう、おおのさん!と
最後は私信でした。では、また。

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