極寒のロープン・ツール(パリ雑感3)


↑楽しーい。でも寒ーい。

さてしつこくパリ雑感です。パリは何回か行った
事があるので、今回は観光名所は飛ばそうかと
思ったのですが、やっぱりパリに来たのに
エッフェル塔も凱旋門も見ないのもチト寂しい。
という訳で、名所を一網打尽にすべく、乗り降り
自由の出たとこ観光バス、ロープン・ツールを
利用して1日パリ周遊をしました。

まずルーブルの下のインフォメーションセンター
でチケットを買ったのですが、係の人が言うには
朝イチなので小銭が全然まったくない、札で
出してくれるなと。こちらも朝イチで小銭がない
のは同じなので途方に暮れましたが、なんとか
2人のお財布から小銭をかき集めてチケットを買い、
バス停へ。
この日はパリマラソンをしているのでバスのコース
が変わるらしいとの事で、ルーブル傍のバス停が
使えず、オペラ座近くのバス停から乗り込みました。
せっかく「オープン」なのですから、上の席に
乗り込んだのですが、さ、寒い。しばらく耐え
ましたが、すぐにそそくさと1階席に戻り、窓から
町並みを楽しむことにしました。
エッフェル塔、コンコルドなどを周り、凱旋門
傍では噂のパリマラソンを目撃。どういうコースで
いつ始まったのか分かりませんが、私たちが見た
あたりの人々は、ほとんど「もう参加するだけに
意義があるんだもんね」という感じの、歩いて
いる人多数でした。


さて、地図でいうパリの左上あたりを一周した
ところでこのバスを降り、昼食をはさんで今度は
右上あたり、サクレクール寺院の方をめざすべく、
ロープンツールのバス停を探しました。が、
なかなかバス停がナイ。
かなり歩いてすでに市内観光している感があり
ますが、やっとバス停を見つけてちょうどいい
具合にバスが来たので、さて出発。
今度乗り込んだバスの運転手さんはバスに差し
込む音声イヤホンを渡してくれたので、早速
日本語にあわせて差し込むと、まあ美術館とかの
日本語音声も大抵そうですが、「玉音放送」チックな
違和感のある日本語が耳に飛び込んできました。
が、この観光案内、フランスの歴史がそうと
いえばそうなので仕方ないのですが血なまぐさい
出来事オンパレードで、耳につけた途端
「カトリーヌ・ド・メディシスの夫アンリ二世は
トーナメントの最中に槍で右目を貫かれ、7日間死の
苦しみにのたうち、亡くなりました…」とか、
美しい街並みに大変似つかわしいと思われる
エピソード満載でした。

そうこうするうちにサクレクール寺院に着いた
ので降り、坂を上って寺院の上まで。

定番ですが高台から見たパリ、やっぱり気持ちが
いいです。階段の所でオッサンが青空コンサートを
していて「ラ・バンバ」を演奏したりしてましたが。
「次回のステージは6時からだぜ!Thank you!」
とか叫んでましたが、そんなに需要があるのか
そのバンド。おっと脱線しました。
さて寺院から坂を降りてモンマルトル界隈を
少し散策、この界隈は特に街がきれいですね。
この家に住みたい!とか、見果てぬ夢を見ながら
歩いていたら雨。あわててカフェで雨宿り、
小降りになったらまた寺院の所に戻って
今度は寺院脇にある「ナイーフアート美術館」
へ。イギリスのアウトサイダーアートの展示が
あり、なかなか興味深かったです。ここも
また建物がステキ度が高く、こじんまりと
しているのですがカフェも併設してあって、
街中の小さな憩いの場という感じでした。

その後、またバスをつかまえバスティーユ
まで出て、次のルート、シテ島方面へ。
ですが、バスティーユのバス停、待てど
暮らせどバスが来ないったら来ない。
雪とか降ってきて、えらい寒い中、縮こまって
バスを待ち、やっとバスの姿が見えた時には
一緒にいた他の外国人観光客の人たちなどは
「ィヤッーホゥー!」とか「イエス!」とか
叫んでました、私も叫びたい。
そしてシテ島方面で降り、またカフェに入ると
もう7:00過ぎ、ロープンツールの時間はおしまい。
メトロで帰りましたとさ。
あと1回ぐらいパリ話します、くどくて
スミマセン。

コメント

匿名 さんのコメント…
一気に読ませてもらいました~。
行きたいとこいっぱいあるのに、またパリに行きたくなっちゃうじゃないですか、君~!!
Saori Otsuka さんの投稿…
そうなんだよ~、書いてる自分からしてまた行きたくなっちゃって困る(?)のでした。半年ぐらい旅行を引きずっていそうな自分が怖い。