そして彼はいってしまった


先日、川崎市アートセンターに行って
「ヴェルサイユの子」という映画を見ました。
知らなかったのですが、ここでは結構見逃した
映画を時間差でやっているらしいので、
これからもっと活用したいです。こじんまりと
しているのですが、施設もきれいでいい感じです。
(が、トイレに入ったら、明らかに私しか
いなかったのに水が流れたり物音がするという
怪現象?が…。ま、深く考えないでおこう。)

で、映画は、かなり重たいテーマで淡々と
進むのですが、まなざしが丁寧というか、
画面も美しいし、人の心の動きも、説明が
ない分、こちらにいろいろと想像の余地を残す、
とてもいい映画でした。
ギヨーム・ドパルデューの遺作のひとつ(他にも
いくつか撮ってあったらしいです)なので、
やはりギヨームの儚さというか、彼の生き様と
重ねて見てしまいます。年を重ねてお父さんに
ますます似てきたゴツゴツした顔には、
お父さんより思索的な瞳と翳りのある表情があって、
これからもっといろいろな役がやれただろうに
と思うと残念です。

それとは別に、もっと先日にうっかり
「クララ・シューマン 愛の協奏曲」を見て
しまったのですが、こちらは私の個人的な
感想では、うーん、いまいち。なんだか「人」の
描き方が雑なような…、や、あくまで個人的感想です。
なんつーか、「敬愛なるベートーベン」と同じジャンル
です(あれも、エド・ハリスの株が私の中で少し
下がったような気が…)。単に私が「実在の人物を
モデルにした話がスキじゃない」のかもしれません。
なので、ちょっと前のサガンとか、シャネル3本とか、
見たい気もするんですが、やっぱり違うかなあ。

って、前に「映画は先入観がないほうがいい」とか
言ってたくせに感想など書きまくって読む方に先入観
植え付けまくりですね、いかんいかん。

たまには夜じゃなくて昼間に遊びにいきたーい。
でも今月は無理かな…。

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