すてきなブラン・ア・ポワ・ルージュ

(今日はたいへん超マジメです)
ツールドフランスが盛り上がる今日この頃
(というか、今まさにラルプデュエズ決戦を
観戦中なわけですが)、それとは別の、すてきな
水玉を紹介です。
いや、別にわたしの仕事とか全然関係ないのですが、
先日、あるところでこちらの編集者の島本脩二さんに
少しだけお目にかかる機会がありまして、島本さんは
「参議院選挙の前に少しでも多くのひとに読んでもらいたい」と
おっしゃっていました。(わたしの個人的体験なんぞより
 インタビューなどありますのでお読みくださいませ)
コンビニで525円で買えてしまうのです、いいですね。
わたしも昔の単行本も持ってましたが、この機会にまた
買ってみました。

先の悲惨な戦争を経て、戦争に本当に心の底から倦んだ
ひとびとが希望に向かって生きる礎として、人類の未来を
先取りする、すばらしい憲法が作られた、その歴史は
わたしたちはもっと誇ってもいいのではないかと思います。
そして、それを持っている幸せを考えたとき、もしかしたら
それを葬り去った世代として歴史に記憶されるかもしれない
今、わたしたちに出来る事はなんなのか、考えてみたい
ものですね。
人類の恒久平和をうたった第9条だけでなく、人間の尊厳を
約束する97条、シロタ・ベアテ・ゴードンさんが女性の権利への
道を開いた24条、他にも、現代に通じるどころか、もっと
未来的理念を描いたたくさんのすばらしい条項があります。
決して「時代に合っていない」という言葉でくくられない
美しい不変の言葉があちこちにあります。
わたしたちがのんきに生きていけるのも、この憲法に
守られていた部分が多いと思うのです。
現行与党の用意している改憲草案もあわせて
読んでみるといいと思います。立憲主義とは
なんだろうか、など考える事は多いと思います。

そして、カート・ヴォネガットが、「世界にはびこる悪から
身を守るために、わたしたちが武器を持つのは仕方がない
のではないか」と手紙を書いてきた読者に対して、答えた
言葉を。
「では、われわれすべてのために、ショットガンを買って、
隣の家に飛びこんで、その家の人たちの頭を吹き飛ばして
みてください。みんな、武装しているのかもしれない
のですから。」

Stop this nonsense.もっと出来る事があるはずですよね。



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