日を食べる




さてまずは最近の仕事紹介から。

ちょっと前になりましたが、8/10号のマガジンハウスの
「TARZAN」でイラストを描きました。
夏も後半、バテた心身をゆるめてリフレッシュしたい
ですね。






こちらは中公新書の新刊「競争社会の歩き方」(大竹文雄 著)
です。大竹先生の書籍は「経済学的思考のセンス」、
「競争と公平感」に続いて3冊目です。帯と挿絵を描きました。
帯のイラストは「競争をなくしてしまうと何が起こるのか」
というような話のあたりなのですが、さあ、どうなのでしょう、
中身は読んでのお楽しみですが、単に「競争をなくすのは
よくない」という話では全然なくて、読んで納得の話でした。
下の挿絵は、チケット転売についての考察のお話についてです。
アーティストがCDを売って稼げない時代、お気に入りの
アーティストはなるべく大枚はたいて応援したい気持ちも
ありますが、いかんせん限度ってものもあらあな。とも
ちょっぴり思っちゃったりもする庶民です。
10万円席とか、飛行機並みのヒエラルキーがありますね
最近のコンサート。
って話が脱線しましたが、とにもかくにも転売屋が不当に
儲けるのは許せませんね、もうー。

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ところで、こないだアメリカでは皆既日食がありましたね。
ネットなどで様子を見ておりましたが、皆既日食の時って
本当に暗くなるんですねー。面白いですね。しかし、子供の
ころから常々思っているのですが、皆既日食という
日本語の響きがいまひとつ起こっている現象と
頭の中でしっくり結びつきません。
英語ではTotal eclipse、eclipseはギリシャ語で
姿を隠すという語源だそうで、全体に姿を隠す、というのは
たいへんよく分かる。うん、そうだね。でも、日本語の
「皆既」とは?「皆」は分かる。しかし「既」とは?どーも
ぐっとこない。こないんですよ。あと、日食も、
隠れるんじゃなくて食べるの?食べちゃうの?
なんかあの、翳りゆくひととき、暗闇にしばし包まれる
神秘的な感じとは若干のギャップを感じます。
だってほら、日食という言葉をまじまじ見てごらん
なさい。なんだかパン様のほのぼのした食べ物の名前
みたいじゃないですか。(甘食に引っ張られてるだけ
ですが。甘食って名前もなんですが)
まあるいパンのようなお日様をパクリとやってる感じ
なのでしょうか。 そう書いてたらちょっと自分で
納得できるような気もするけど。でもなんか、ちょっと、
イメージ違うなあ。
まあ、だからと言って代わりの言葉も思いつかないので
文句つけるほどのことでもなかったですけど。

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