『「考える頭」の作り方』






最近の仕事から。PHP文庫の新刊で、外山滋比古さんの
『「考える頭」の作り方』の装画と挿絵を描きました。
中の挿絵は見開きで贅沢に使っていただいてる
ものもあります。装丁は井上新八さんです。

とかく情報の多い現代、いろいろ知れば知るほど
悩んでしまうことが多いなあと感じますが、
そんな時こそ頭を空っぽにして、自分の力で
考えるという時間も必要だなあと感じますね。
わたしなどは情報に振り回されている現代人の
典型で、ついテレビで映画を見ながらネットも
横目に見つつ、読みかけの本を開いたり、
しかもネットの中では調べ物をしながらSNSも
チェックして、語学のアプリなんかもやりつつ
しかも買い物までしている。
みたいなマルチタスク中毒気味な時間の使い方を
していて、 はたからみるとずーっと座ってぼーっと
しているようなのに頭の中は忙しくて仕方がない。
みたいな状態です。そのくせ全部集中できておらず、
どれかひとつに集中しろよ!と自分で自分に
突っ込みたいのですが、こっちをやってると
あっちが気になりあっちに手を出すとこっちが
気になるタチで困ります。それに同時進行だと
時間を有効に使えた錯覚がしますしね。



いや、掃除している間に洗濯も、とか、仕事
してる間にパン焼き器でパンを焼く、とか本当に
有効なやつもありますけどね。あ、それわたしが
やってるんじゃなくて機械がやってくれてる
んだった。 ありがとう機械。総合すると、昔
まんがのドラえもんの中で描かれてた「体は
ひょろひょろで頭でっかちで鼻毛の長い未来の
人間」ていうのはかなり実現しそうで怖いですね。


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