「あなたの隣にいる孤独」に気づきたい

 またご無沙汰ですが、最近の仕事から。

 

 文春文庫さんから出る樋口有介さんの小説「あなたの隣にいる孤独」で装画を描きました。主人公の玲菜の年不相応に大人びてしまった背景と、物語が始まり彼女に訪れる変化を、テーマは少し厳しくもあるんですが、とても瑞々しくちょっとコミカルに描かれた爽やかな読後感の本です。玲菜を支える周囲の人たちがさりげなくやさしくて魅力的なんですね(そこは読んでのお楽しみなので、カバーにはあえて登場させなかったのです、タヌキちゃんがヒント)。冬の寒さが本格的になってきた季節ですが、心を温めるこの暖かな物語を読みながら、寂しい子供、人知れず困ってる子供がいないか、社会がもう少し気をつけ気づいて、何をしてあげられるのかをもっと考えないといけないなあ、と考えさせられました。

 





プレジデント社さんのPRESIDENT WOMANムック「社会人1年生からの 正しいマナー辞典」で、表紙と、中の扉ページの仕事をしました。大きな画面を使わせてもらえる仕事だったので、きれいな色ですっきりした画面を心がけ、マナーというテーマの凛としたイメージをポジティブに描いてみました。マナーというと、堅苦しかったり形式的になるきらいもありますが、マナーで他者を厳しくジャッジするのでなく、他者と関わる時の気遣いのツール、思いやりの知恵としてうまく活用すれば、お互い気持ちよく過ごせますよね。

 

ミュージカル NOW, HERE, THIS 公式サイト

前回紹介した、ミュージカル「NOW, HERE, THIS」ですが、ホームページもできました。(こちらのサムネは版権に配慮して俳優さんの写真にはモザイクしてあるんで、HPに行っていただければちゃんと見られます)11月28日土曜日から、上演始まっています!パンフレットも作ったんで、そちらも上がってきたらまた紹介しますね。いい感じにデザインしていただいてるんですよ!


 



 




連載のはれ予報の吉永みち子さんのコラム、最近の回もコロナの話題が続いていて、刻一刻と移り変わる状況と、そこで翻弄される人の心についての実感と考察、読んでいて本当に共感しますし、こういう連載って大事だなと思います。どうにもならない切なさや理不尽さ、今年は皆がうまく言えない複雑な思いを胸にたくさん抱えたんじゃないかなあと思います。

 

新聞が折り目のところでしわしわなんで💦原画も。


こちらは最近の日経新聞の「元気のココロ」なんですが、年を取っても知的能力は向上できる、円熟した知性についてのお話。希望が持てますね。家に閉じこもる機会が増えましたけど、好奇心は心に閉じ込めずにいたいものです。家でも本とか読めますしね! (とか言っちゃって、積ん読をやっつける絶好の機会、と思いながら積ん読を増やしてるわたしなわけですが...図書館の本も返さなきゃー💦)

 

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